BAT.MAN TECHNICAL PAGE

◎有線バッテリモニターからBAT.MANへ:
従来バッテリーモニターはキャビンの壁にモニターを設置して、バッテリーまで長い電線
を引き回して配線する必要がありました。更に、モニター設置のための穴開け工事や
配線施工工事なども必要となり大がかりな作業を伴います。
また、電流を計測するために大きなシャント抵抗器が必要であり、モニター装置本体との
複雑な配線も必要となります。
BAT.MANはBluetooth無線を使うため、長い配線工事が不要。
シャント抵抗器も取り付け不要。 セットアップの違いを下に示します。




◎BAT.MAN取り付けについて:
サブバッテリーは用途に合わせ1個のみのものから2個並列あるいは
3個以上並列にしてバッテリー容量を増やしたものや、
直列接続して24Vで使用しているものなど多くの種類があります。
ここでは各種サブバテリーの組み合わせにBAT.MANを取り付けた例を紹介いたします。

サブバッテリー1個のとき(12V)

付属の取り付け金具でサブバッテリーのマイナス端子とBAT.MANのBATTERY-端子を
接続してください。(詳細は取り扱い説明書を参照してください)

サブバッテリー2個並列のとき(12V)

サブバッテリーのマイナス端子を纏めて
BAT.MANのBATTERY-端子に接続してください。

サブバッテリー3個並列のとき(12V)

サブバッテリー2個直列のとき(24V)

サブバッテリー4個直並列のとき(24V)

◎エネルギーレベル(BMU-030)、バッテリーレベル(BMU-020)表示について:
BAT.MANの表示は電圧、電流、電力以外に弊社独自のレベルを表示しています。
 BAT.MAN BL(BMU-020) : バッテリーレベル
 BAT.MAN Ai(BMU-030) : エネルギーレベル
BAT.MAN Ai から名前がエネルギーレベルとなりましたがBMU-020のバッテリーレベルと同機能です。
この表示はバッテリー残量に対し、ある程度相関がありますが電流と電圧のみの情報から演算を
実施しているため(クーロン量の演算は行っていません)負荷電流が少ない時などは精度が下がり
ますので表示値はバッテリーエネルギーの目安としてご使用ください。

エネルギーレベルの表示機能概要:

◎BAT.MANとシャント抵抗器について:
BAT.MANは大きなシャント抵抗器が不要です。従来はバッテリーの電流を計測するために
シャント抵抗器と呼ばれる部品が必要で、抵抗値はとても小さくキャンピングカーなどでは
1mΩ~10mΩ程度の抵抗値が多く使用されています。
従来の装置で600Wの電子レンジをDC-ACインバータを通して12Vサブバッテリーで運転した場合、
サブバッテリーの放電電流は70A程度と予測されます。シャント抵抗器にはこの70Aが流れますので、
シャント抵抗器1mΩとすると、発生する電圧は70A×1mΩ=70mVとなります。
この小さな電圧を増幅して電流値に換算して表示します。
このとき、シャント抵抗器自身の消費電力は70A×70A×1mΩ=4.9Wとなり、大きな熱損失となります。

BAT.MANではシャント抵抗器に代わる電流センサーを内蔵しています。
ただし、BAT.MANも接続端子(ボルト)間は金属である以上、抵抗は発生しますが低損失部品と
製造管理により抵抗値は200μΩ以下となっています。
70A時の熱損失は70A×70A×200μΩ=0.98Wとなりシャント抵抗器に比べ低損失です。






BAT.MAN アウトドア 実験室